萩本欽一氏(欽ちゃん)によるお笑い名言集
コント55号さんの笑いのスタイルを知らないとわからない部分もかなり多いと思います。
絶対聞き返すな。
- ボケはフリにたいして聞き返したりしちゃいけないという
欽ちゃんの有名な言葉。言われた通りにすぐ行動すべしという
ことかな?
お笑いに分厚い台本は要らない。
- 単純におもしろくなくなるかららしい。
ちょっとでもあざとさが見えるとダメ。
- 普通の人でもそうだと思うが、あざとさが見えると笑えない
そうな。
音から入れば、間がいい。
- 音楽をやっている人はリズム感がいいので、間のとり方がうまいと言われる。
まず、踊りから入ってる。
- 昔の芸人は、まず踊りを覚えろと言われたそうな。これもリズム感と間のとり方というのもあると思われるし、流れる動きをしないということでもあるのでは?
笑いで一番最初に覚えるのは"逆"ってこと。
- 人が思う逆をやれということ。逆転の発想で考えろという ことでしょう。
笑いで一番難しいのを裏っていうんです。
- いわゆる裏芝居などと言われるもの。
自分の欠点を突かれてニコニコしていられるってのはいいボケができるってこと。
- 逆に欠点を言われて嫌な顔とかする人は絡みづらい、いじりづらい人種ではある。
ウソがバレるほどでかいウソをつけ。
- 中途半端なのは、冗談なのかもわからないからでしょう。 この後の言葉は,萩本欽一著”「笑」ほど素敵な商売はない”に書かれていることなんで、詳しくは本で。
舞台を袖から見て覚える。
- 正面からみると覚えないのだそうだ。
ちゃんと声を出すのに十年はかかるんだよ。(池信一さん)
- 確かにその通りでは?はじめは「声なんてお客さんに聞こえればいいじゃん。」と思いがちだが、声は思っている以上に大切です。
台詞よりも、まず、動きを先行させる。
- 動き、台詞が流れないからというのもあると思うが、舞台では
お客さんの目を引き付けてから台詞を言えるので、効果的に笑いが
とれるということでは?
必然性がないと笑えない。
- 初心者が犯しやすいミスでしょう。
下ネタや駄洒落は、子供でも素人でもできるものだから、コメディアンが使うのは、恥ずかしいものだ。(東八郎さん)
- 確かに。
「ツッコミ」の眼。
- 一つ、「ボケ」の小さなしくじりを見逃さない眼。
- 二つ、「ボケ」の「安心」を、「心配と不安」にさせる眼。
- 三つ、「ボケ」ができない時には、いつでも自分でやる体勢におく眼。
- 四つ、「ボケ」の力に応じて、次のネタに移るか、どうするかを決める心の眼。
他のコメディアンの邪魔をしない。(余計な動きをしない。)
- みんなはじめは、自分が笑いをとりたがって、他人の見せ所でも笑いをとろうとしてしまうのだが、二人でギャグをやっても2倍面白くなるわけでなく、二人共殺しあってしまって、笑いが起こらない。
「一本釣り。」人間は眼を合わせると笑っちゃう。
- 舞台での技術。まず、舞台に出て行った時に、一人のお客さんの目を見て話をする。そうすると、その人は思わず笑ってしまうそうな。そうすると周りの人も笑うようになるという。これを一本釣り」というそうだ。
笑いの生じる理由。意外性、誇張、飛躍、逆転の発想。
- 笑いの中でもかなり根本的なところです。
楽してウケようとするな。
- 芸人として成長したい人は。
人を笑わすというのは、まず、人を愉快にさせる、いい気分にさせること。
- そこから入るってことでしょうか。
「ツッコミ」は叱り上手に、「ボケ」は叱られ上手になることが大事。
- 叱り上手とは…
コメディアンのアドリブというのは、如何に、演技を遠回りさせるかということ。
- 深いですね。
コントは、抽象的な思考や理詰めで考えるよりも、動きから入って行くのがいい。
- 家でネタを考えているより、実際に動いた方がいいネタが作りたり。
「フリ」「オトシ」「ウケ」
- 振って、落とすまでは良く言われるが、それをウケることが大切。
コントの笑い。動き(形)の笑い、声の調子(音程)による笑い、台詞(言葉)の笑い、そして、展開する芝居の筋による笑い。など。
- 笑いの種類。
フリ屋、コナシ屋。
- こういう考え方で笑いをやっている若手は少ないように思う。
「フリは静かに、真っ直ぐに」
- 「フリ屋」がまず、第一に気をつけなければならないのは、これから可笑しいことをするんだなと、観客に感じさせないことです。
「フリ屋」が心がけることは、できるだけ曖昧な言葉を使って、「コナシ屋」をうろつかせること。
- そこから、ボケを誘発したりして突っこむ。
「曖昧で、切れがよくて、できるだけ短いセンテンス」の言葉を、選んで使う。
- ボケもかな?
「コナシ屋」は、「フリ屋」の曖昧な言葉を、更に、曖昧に聞いて、完全に理解しない、確認をしないで動くのがコツ。
- 自然にボケるためには。
「コナシ」を始めたら、「フリ屋」が止めない限り、自分から止めてはいけない。
-
ギャグやオチを際だたせるために、その直前に一拍いれる。台詞や動作を、ほんの短い一瞬、止めるのが笑いの「間」。
- 下手に使うと期待させてハードルが上がる場合も。
動作や台詞の止めの部分が、流れないように、ビシッときめる。
- お芝居の基本。
「笑い」の基本形は、相手の失敗、間違いを見つけて、それを突くことからはじまる。
-
ツッコミから入っていくということでしょうか。
芸人を目指す人のために、欽ちゃんが詳しいことを以下の本に書いてあります。一読をお薦めします。
「笑」ほど素敵な商売はない: 萩本 欽一: 本
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